「日本のいちばん長い日」は2015年公開の原田眞人監督バージョンと、1967年公開の岡本喜八バージョンがある。
今回は原田監督の方を観た。
戦争ってなんなんだろうね。
鮮明に感覚として覚えているのが、小さなとき、湾岸戦争の戦車からミサイルが発射する映像を見て、この世の中から戦争がなくなることはないんだろうな、と直感的に感じてしまった。
人は忘れていく生き物だし、世代が変われば、体験した悲惨さや苦痛は薄れていく。
だからこそ生きていけるのだと思う。
映画を観ながら思っていたことは、戦争の恐さや悲しさは二度と繰り返してはいけないと思いつつ、現在も常に戦時中の危うさの匂いはしていると思っている。
戦争の呪いみたいな雰囲気は上手くカタチを変えて、時代に入り込んでいるものだと思っていて。
そもそも人は憎しみや悲しさが無くなることはなくて、正義、報復、支配欲、どの時代にも存在する。
その形のひとつとして戦争というものがあって。
人の苦しみの総数は当時と変わっていないんじゃないかと思う。
というようなことを映画を観ながら考えてしまう。
当時の空気感、日本の置かれた立場、その中の政治家たちの動きを知ることができる映画で。
その熱量が伝わってくるので、自分は考えが飛躍して、映画を観ながら、戦争って、、、みたいなことを考えていた。
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