「知っている」ってどうゆうことだろう?
改めて、自分が知っているということを考え直すことが必要だなと思った。
ダイアローグインザダークのラジオが月に一回だけ深夜に放送される。
それをラジコのタイムフリーで聴くのがいつも待ち遠しい。
11月はネパールからの留学生でダイアローグインザダークのアテンドをやっているニノさんのお話しだった。
ニノさんは全盲の方。ネパールで大変だったこと、嬉しかったことなどを語ってくれた。
その中でも満月を理解したというお話しに感動した。
ニノさんのお母さんがお月様にお祈りをしていて、お母さんは月は神様だから、綺麗だからお祈りをするという。
しかしニノさんはそもそも月がどのようなものかわからないから、それが綺麗かどうかもわからない。
月を物理的に説明してもらってもわからない。
ある寒い満月の夜にお母さんが丸いものに水を入れて触らせてくれた。
その時にお月様は綺麗、綺麗というものは丸いもの、と理解したという。
そして寒い夜の冷たい水のこと、お母さんが一生懸命に伝えてくれたことなどの積み重ねが、ニノさんの月の美しさなんだと思った。
改めて物事をゆっくりと見つめ直すこと、対話をすることの大切さを気づかせてくれたお話しだった。
人は共通認識を作ることで、共に生きやすく効率的に生きていけるけれど。
共通認識から距離をとってみて、ひとり一人を見てみる。
その人が感じて考えていることは、その人しかできなくて。
その独特さは雄一のものだと思う。
そしてニノさんはお客さんと話をすることを光の交換だという。
僕たちは人、自然、あらゆることと光の交換をして共有しているのかもしれないと思った。
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