2020
23
Jun

写真

目とカメラは違う

カメラと目は結構違う。むしろ別物と考える方がいいんじゃないかと思った。

朝起きて、神棚と仏壇に手を合わせる。

「今日もここにいる(存在する)こと。ありがとうございます」

おばあちゃんが「あらゆることの繋がりでここにいるのだから、ご挨拶は大切なんよ」って小さい時に教えてくれた。

おばあちゃんはおばあちゃんのお母さんからそう教えてもらったという。

だから、おばあちゃんは毎朝仏様に向かってお経を唱えている。

「今日も一日お守りください」と子どもの元気な声。

これは保育園に撮影に行っていた時、保育園の入り口に小さな仏様がいらっしゃって、子どもたちが朝、登園すると必ず仏様に挨拶をしていました。

とても良いなぁと思って、それがきっかけで僕も一年前から朝に仏様と神棚にご挨拶をするようになりました。

今日も朝に手を合わせて、目を開くと、今日は外は晴天で、その光が窓のカーテンを通って、障子を通って柔らかい光がわずかに手に当たっていました。

そして仏様に目を向けると、見えるか見えないかの光で仏様が浮かび上がっていました。

この感じをカメラで撮るのは、なかなか難しいぞと思った。

目がわずかな光を拾って、薄暗い目の前の景色を浮かび上がらせているけれど、目で見る解像度や立体感、ディテールの露出差は表現するのは大変だ。

でもそう思っているのはカメラと目を同じか、目で見たものを写真で表現できると思い込んでいるからじゃないかと思った。

それって案外、疑ったことがなかった。

そもそも目とカメラは違うし。

でも似ているという視点もあるし。

今日は別物って考えてみると良いかもしれないと思った。

 

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