バズ・ラーマン監督
レオナルド・ディカプリオが主演している映画。
1996年当時はロミオとジュリエットのことをシェイクスピアの古典作品ということしか知らなかった。
映画を観てみると現代劇風なので、昔の風景をイメージしていたので、観ている作品を間違っているのか? と思いながら観ていた。
ロミオとジュリエットって馴染みのないセリフの言い回しだし、感情移入はできないような展開の恋愛物語で、一歩引いて見てしまう。
その前提があるので、物語を伝えるというより、どう演出で新しく見せていくかがテーマになる。
その演出にはまってしまって、何回も繰り返し見てしまう。
①美術・衣装・ロケ地
作品の世界を作っている美術が素晴らしい。
ロケ地の治安の悪そうな、危なそうな感じの場所で。
その灰色のようなロケ地の中で映える衣装。
美術が今、見てもダークなイメージと鮮やかなイメージのバランスが良い。
③撮影・編集
冒頭からカット数の多さに頭がクラクラしてしまうほど。
1秒にもみたない数フレームのカットを一瞬挟んだり。
アップと引きの画の組み合わせ。
見せるところは長く見せているメリハリ。
④音楽
レディオヘッド、カーディガンズ、デズリーなど、ロック、ポップの曲を中心に使っている。
音楽と映像の感じがミュージックビデオなんだよな。
映画自体がそうなのかもしれない。
最後に、何より惹かれてしまうのはディカプリオの美しさで、その虜になってしまう人が多い。
それもこの映画の大きな魅力だ。
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