花火を描いた 貼り絵があまりにも有名な画家さん。
小さなとき、美術館で貼り絵を見たとき、その細密さと生々しいリアリティに虜になった。
ドラマでも山下清さんのことを描いていたが、あまり好きではなかったので見なかった。
山下さんの文章が最高に面白い。
「日本ぶらりぶらり」
「ヨーロッパぶらりぶらり」
という文庫本がある。
一度、読んでみて! 本当に独特で面白いから!
原文は句読点などがなく、延々と文章が続いていくらしい。
話す言葉には句読点がないから、という理由だそうだ。
あぁー、面白い!
その絶え間なく、息継ぎなしで進んでいく文章の展開が最高に面白い。
上手く文章を書こう、伝えるためにわかりやすく書こうというのがなく、本人が思ったそのままのことがダイレクトに綴られている。
日本語が正しいとか間違っているとか、形容詞が少ないから知的ではない、というのは文章の一側面で。
最も大切なのは面白いかどうかである。
そして山下清さんは人間の本質に突き刺さることも、さらっと綴ってしまう。
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