昨年の11月に飯高で小津安二郎監督の「生まれてはみたけれど」という無声映画を観た。
しかも活弁士さんが声を入れてくれるという形での上映。
そして近くの小学校の野外活動で50人ほどの子どもたちと一緒に。
活弁士さんの芸が秀逸で、子どもたちがゲラゲラ笑って、その雰囲気が最高の映画体験として残っている。
初めて映画に夢中になったのは「バックトゥザフューチャー」で。
小学低学年の時に長野県の車山というスキー場に家族で行った。
僕は足を怪我していたため、ひとりホテルに残った。
大きな部屋に大きなテレビがあり、そこで「バックトゥザフューチャー2」を観て、こんな面白いものがあるんだと夢中になった。
映画の内容は覚えていないが、映画を観た環境を覚えていたりする。
古びた単館で観たり、家庭用のスクリーン?って感じの部屋の一室で、前の人の頭でスクリーンの半分が見えなかったり。
それが無二の体験として残っている。
映画は金曜ロードショーで観るのも楽しいし(CMに入るタイミングや、ミキプルーンのCMなども含めて金曜ロードショー)、iPhone、Netflixで小さな画面で観るのも映画体験だし。
どうやって映画を観るか? ということを意識してみても面白い。
そうゆう意味では、写真や美術を観に行くために、どこかに足を運ぶのも体験だし。
今年は横浜トリエンナーレが行われる。行けるかな?
映画のことを考えていたら、そのような考えが巡った。
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