夏も本格化していき、終戦の日に向かっていくこの時期になると、映画監督の岡本喜八さんの圧倒的な映画を思い出す。
「日本のいちばん長い夏」の迫力と緊迫感は凄まじく、脳裏に刻まれる印象は強烈すぎる。
「独立独歩愚連隊」のカット割、画の動き、音などテンポが本当に気持ちが良い。
「肉弾」は戦争のリアリティをかなしくもコミカルに描いてしまう映画に涙してしまう。
「ダイナマイトどんどん」はとても元気で最高に馬鹿らしく、映画館で爆笑してしまった。
「江分利満氏の優雅な生活」のゆるさとエンターテインメント性が大好きで、こんな全部入りみたいな映画があるんだ!って感じ。
たくさんある中の5本しか観ていないけれど、全て印象が強く残っている。
カットを割ってリズムを作っていくのが気持ち良くて、それだけで最初から最後まで観ることができてしまう。
過剰だけどリアリティのある演技と迫力、そしてコミカルさに笑ってしまう。
ざらざらした質感といういうか、生々しい恐怖や熱量はトラウマ並に刻み込まれるのも、僕が観てきた岡本監督の映画に共通する。
こんな個性的で面白いものがあるのか!
きっと別次元の映像体験を得られると思います。
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