朝田寺さんで蓮の花を撮影していると時間感覚がよくわからなくなってしまった。
蓮の花が見事で、ひとつひとつ花の形、色のグラデーション、葉脈が美しくて、絵画の中に入ってしまった気分で、それに夢中になってしまった。
蓮を観察していると、ずっと何もせずに見続けてしまいそうなので、写真を撮ることに集中することにする。
制限時間は一時間。
レンズは広角ズームで20分
望遠ズームで20分
85mmの単焦点で20分。
イメージは広い画から対象にどんどん入っていく感じでレンズを選んでみる。
カエルが蓮の大きな葉の上にいた。
どこを見ているのかわからないカエルと共鳴している様な気がしてならない感じがしてきた。
カエルは全く動こうとしない。
池に飛び込む姿が見たくて、カエルの視界に入って目ざとく動いてみたが微動だにせず。
トンボがいた。
トンボが蓮の花から飛び立つところが見たかったので、トンボの視界に入って目ざとく動いてみたが微動だにせず。
セミもいるしザリガニもいるミドリカエルもいるしバッタもいる。
生き物に気を取られ始めたので、蓮の花の撮影に集中する。
こんなに蓮の花をじっくり見るのは初めてで、こんなに美しいんだとしみじみ思った。
たぶん蓮の花の時間感覚というか、そうゆう空間があって僕は蓮の花に夢中になってしまい、その時間に乗っかってしまったみたいな。
そうゆう時間感覚が浮かんだのだからきっとそれは存在する。
それは今だけかもしれないが確かにそれはあった。
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