今日も服を着るのが楽しくて。
シャツが3枚、パンツが2本、羽織りが1枚。
春から夏にかけては、ほとんどの日をそれらの服で着まわしている。
その服は、破れたり色あせたりしても、リペアをして、ずっと着ていくということをコンセプトに作られている。
時間が経って、着れば着るほど、変化して自分と仲良くなっていく感覚。
その服たちを着ることが、それらの哲学を羽織っているようで、背筋が伸びる。
その服と出会ったのが名古屋にある「AUTHOR」というお店だ。
たぶん二年前くらいだったと思うが、ある服を探していて、名古屋で唯一あるのが、そちらのお店だった。
お店に行くと、柔らかそうな、ゆったりとしたリズムを持った店主のお兄さんがいた。
全く別の時間が流れているような空間だった。
店主さんが服の話しをしてくれる。
ひとつの服が作られる背景、歴史、現場のこと。
職人さんの現状やお金のこと、そこにある生活などを話してくれた。
工芸品としての服。
この空間が芸術を飾るギャラリーの様なのはそのためだと思った。
そのような話をしていると、芸術、音楽、言葉、時間とかの話になっていく。
坂本龍一さんのこと、映画、最近行った美術館のこと、流れに漂うように話が膨らんでいく。
たくさんのことを話しているけれど、根底には「生きること」「美しさ」ということがあるので、結局、服のこと、写真のこと、芸術のことを話している様な感じ。
そんな話の中で、服を紹介してくださり、今着ているというわけだ。
それ以来、生きることと服が繋がった感じ。
店主さんが話す、服のことが感覚的に共鳴したのか、服を着るのが楽しくなった。
だから良い感じで生活できる感じがする。
だから良いものを作れそうな感じがする。
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